串本ではヒメボタル乱舞 潮騒の森や熊野古道
和歌山県串本町潮岬と出雲にまたがる「潮騒の森」や世界遺産に登録されている同町内の熊野古道大辺路で、ヒメボタルが乱舞している。イルミネーションのように短く点滅する光が暗闇を彩り、写真撮影などに訪れた人たちを楽しませている。
県立自然博物館(海南市)によると、ヒメボタルは体長10ミリほどで、川辺で見られるゲンジボタルよりかなり小さい。ゲンジボタルの幼虫が水の中で生活してカワニナを食べるのに対し、ヒメボタルの幼虫は陸地で生活して小さな巻き貝を食べる。湿った土のある場所であれば、どこにでもいる可能性があるという。
また、光り方も異なっており、ゲンジボタルは1回の発光が約2秒で「フワッ、フワッ」とゆっくり光るが、ヒメボタルは約1秒で「パッ、パッ」とメリハリのある点滅を繰り返す。このため、カメラの長時間露光で撮影すると、ゲンジボタルのように筋にならず光の点となって写る。
「潮騒の森」では22日、午後7時半ごろからヒメボタルが森の中で光を放ち始め、8時過ぎになると、数十匹が遊歩道などを乱舞。24日夜には同町田並の熊野古道大辺路「飛渡谷道(とびやたにみち)」でも飛び交い、古道が神秘的な雰囲気に包まれた。
自然博物館の松野茂富学芸員(35)は「ヒメボタルの発光はおおむね今がピークとみられ、住宅地の裏山や沿岸部のやぶなど、こんな所にという場所にいる可能性がある。繁殖のために光で交信をしているので、邪魔しないようにできるだけライトは使わないでいただきたいが、夜間なので足元にはくれぐれも注意をして観察してもらえたら」と話している。
県立自然博物館(海南市)によると、ヒメボタルは体長10ミリほどで、川辺で見られるゲンジボタルよりかなり小さい。ゲンジボタルの幼虫が水の中で生活してカワニナを食べるのに対し、ヒメボタルの幼虫は陸地で生活して小さな巻き貝を食べる。湿った土のある場所であれば、どこにでもいる可能性があるという。
また、光り方も異なっており、ゲンジボタルは1回の発光が約2秒で「フワッ、フワッ」とゆっくり光るが、ヒメボタルは約1秒で「パッ、パッ」とメリハリのある点滅を繰り返す。このため、カメラの長時間露光で撮影すると、ゲンジボタルのように筋にならず光の点となって写る。
「潮騒の森」では22日、午後7時半ごろからヒメボタルが森の中で光を放ち始め、8時過ぎになると、数十匹が遊歩道などを乱舞。24日夜には同町田並の熊野古道大辺路「飛渡谷道(とびやたにみち)」でも飛び交い、古道が神秘的な雰囲気に包まれた。
自然博物館の松野茂富学芸員(35)は「ヒメボタルの発光はおおむね今がピークとみられ、住宅地の裏山や沿岸部のやぶなど、こんな所にという場所にいる可能性がある。繁殖のために光で交信をしているので、邪魔しないようにできるだけライトは使わないでいただきたいが、夜間なので足元にはくれぐれも注意をして観察してもらえたら」と話している。