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高校生がツアーづくりに挑戦 田辺高、大学教授が助言

スタディツアーについて説明する峯俊智穂教授(和歌山県田辺市学園で)
スタディツアーについて説明する峯俊智穂教授(和歌山県田辺市学園で)
 和歌山県田辺市学園の田辺高校1年生(275人)が15日、立命館大学経済学部・峯俊智穂教授から、地元をテーマにした「スタディツアー」(学びを取り入れた旅行)のつくり方について講義を受けた。

 1年生は「総合的な探究の時間」を使って、地域学習をしている。1学期は自分の興味に沿って地元への理解を深め、それらを基に、2学期はツアーづくりに挑戦する。

 この日は、観光や地域経済の研究を通して、長年田辺市と関わっている峯俊教授を講師に招き助言を受けた。

 峯俊教授は、観光客を誘致するには受け入れる環境づくりが必要だと指摘。人口減少が進み、地域経済が縮小している田辺市の現状に触れ、地域活性化のため、観光に訪れる「交流人口」や、特定の地域と多様に関わり続ける「関係人口」が注目されていることなどを説明した。

 その上で、ツアーづくりについては「地域外から地元に来てもらい、地元の魅力を知ってもらうツアーを考えよう」と呼びかけた。

 地域の情報を集め、ターゲットを設定して、内容を考えるといった手順について説明し、地元特有の「もの」「こと」を生かしたプランにするよう助言。災害復興などをテーマにした他県でのスタディツアーの事例も紹介した。

 橋本侑奈さん(15)は「私は人口減少をテーマに学習を進めている。ツアーの事例を示してもらえたので分かりやすかった。地元のことをもっと調べてツアーづくりに生かしたい」と話した。

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