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南高梅の収穫スタート 天候の影響で遅れ気味

南高梅を収穫する梅農家(27日、和歌山県みなべ町東岩代で)
南高梅を収穫する梅農家(27日、和歌山県みなべ町東岩代で)
 日本一の梅産地、和歌山県のみなべ町や印南町で27日、人気の品種「南高梅」の収穫が始まった。実の数は平年並みだが、天候が影響し収穫はやや遅れ気味だという。


 JA紀州によると、JAに出荷する梅農家は両町で計約1500戸、栽培面積は計約2170ヘクタールでそのうちの約8割が南高梅。

 今季、JAの荷受けは27日から始まり、それに合わせ海岸近くの早場を中心に農家が早朝から収穫し、みなべ町気佐藤の統合選果場や各地にある集荷場に持ち込んでいる。

 JA紀州みなべいなみ梅部会の副部会長、石橋弘至さん(48)=みなべ町東岩代=の梅畑(約3ヘクタール)では、低温や日照不足などが影響し収穫の開始は平年より少し遅いが、雨のおかげで実太りは良いという。

 石橋さんは「これから雨が増えると心配だが、今のところ病害虫もほとんどなく、順調に育ってくれている。梅ジュースや梅干しは夏ばてにも効果がある。今年もおいしい梅ができたので、ぜひたくさんの人に味わってほしい」と話している。収穫や出荷は6月から本格化する見通し。

 統合選果場などに集まった青梅は29日から、関東や中京、関西の主要な市場に出荷する。地元では6月上旬から「ほんまもんふるさと産地直売所」(みなべ町東吉田)などに並ぶ。

 収穫のピークは6月10日前後。その頃までに収穫される青梅は主に梅酒や梅ジュース用で、それ以降は主に梅干し用。JAの荷受けは7月上旬までで、JA販売部は昨年並みの2300トンの出荷量を見込んでいる。

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