和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

田辺市龍神でクマの目撃相次ぐ 行政局が注意呼びかけ

 和歌山県田辺市龍神村小家でクマの目撃が相次いでいる。16、20、21日に龍神行政局に情報が寄せられ、行政局では周辺の住民に注意を呼びかけている。

 行政局によると、クマは16日夕方に国道425号の唐尾トンネル付近、20日早朝に約5キロ離れた国道424号の金比羅橋付近に出没。21日早朝には、金比羅橋から約1・5キロ離れた芝垣内の集落で、民家のすぐそばまで来ているのを住民が目撃したという。いずれも体長1メートルほどで、人や車に驚いて逃げた。ツキノワグマとみられている。

 単独で行動している個体とみられ、今のところ被害の情報はないという。20日と23日には行政局が、大きな音を立ててクマを追い払う活動をした。龍神行政局の担当者は「ここ数年、目撃情報は増えている印象。おとなしい動物なので、もし見かけても刺激はしないようにしてほしい。誘引する恐れがあるため、周辺に住んでいる人は残飯や餌になる果実などを家の外に置かないようにしてほしい」と話している。

 ツキノワグマは保護の対象となっているため捕獲はできないが、行動を調査するため、見かけた場合は行政局まで連絡してほしいという。

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