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【動画】上流目指し若アユ乱舞 和歌山県古座川町の「滝の拝」

 和歌山県古座川町小川にある県の名勝・天然記念物「滝の拝」で、上流を目指す若アユが、階段状になった魚道で乱舞するように跳ねている。同町佐田の七川ダムより下流の本流と支流を区域とする古座川漁協によると、この場所での遡上(そじょう)は今がピークとみられる。同漁協管内の古座川でのアユ釣りは6月1日に解禁する予定。


 若アユがジャンプする様子が見られるのは、落差約8メートルという滝の拝にある滝の脇に、人工的に造られた階段状の魚道。

 新緑が映え好天に恵まれた8日には、大きいものでは全長15センチほどありそうな若アユが、餌となる藻類が豊富な古座川の支流・小川の上流を目指して次から次へと急流をジャンプ。流れの脇にはアユがひしめき合っており、魚道から飛び出して岩場に乗り上げてしまうアユもいた。

 以前に新聞を見て今年初めて撮影に訪れたという和歌山市の男性(37)は「動きが早くピントがなかなか合わない。難しいが、頑張りたい」と夢中で撮影していた。

 古座川漁協の大屋敏治組合長(65)は「去年は天然遡上が非常に少なく、滝の拝でもアユが跳ねる様子はあまり見られなかったが、今年は滝つぼにアユがたまっているとか跳ねているという情報が寄せられており、解禁に向けて去年より期待できると思う。水量や水温にも左右されると思うが、頑張って滝を上ってほしい」と話していた。


「滝の拝」にある魚道で上流を目指してジャンプする若アユ(和歌山県古座川町小川で)
「滝の拝」にある魚道で上流を目指してジャンプする若アユ(和歌山県古座川町小川で)
新緑に彩られている「滝の拝」
新緑に彩られている「滝の拝」
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