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紀南のマグロや梅生かす プレミア和歌山、串本の2業者が奨励賞

「岩谷」の「紀州梅まぐろ梅」
「岩谷」の「紀州梅まぐろ梅」
「串本食品」の「本まぐろ希少部位3点セット」
「串本食品」の「本まぐろ希少部位3点セット」
 県はこのほど、和歌山ならではの優良県産品を推奨する「プレミア和歌山」に、新たに64業者155商品を認定した。このうち、審査委員特別賞に次ぐ奨励賞には、串本町の「岩谷」の「紀州梅まぐろ梅」や同町の「串本食品」の「本まぐろ希少部位3点セット」などを選んだ。

 「プレミア和歌山」は県産品のブランド化推進を目的に、県が認定することで販路拡大を図る制度で今回で14回目。認定品は401業者1193商品となった。

 中でも特に優れた商品を製造販売する事業者に、特別賞や奨励賞を贈っている。今回は特別賞に「太田久助吟製」(湯浅町)の「金山寺味噌(みそ)」、奨励賞に4事業者を選び、審査委員長の残間里江子さんが賞状を手渡した。

 奨励賞を受賞した「岩谷」(農林水産加工物の製造販売)の「紀州梅まぐろ梅」は、県産南高梅の梅干しの種を抜き、独自製法の甘酢みそで味付けした那智勝浦町産マグロのほぐし身を手作業で詰めた商品。ご飯のお供やお茶漬け、酒のさかななどにお薦めという。

 「串本食品」の「本まぐろ希少部位3点セット」はジャバラ果皮を使った飼料を用いて串本町で養殖された本マグロを使用。1匹からわずかしか取れないという頭肉、カマトロ、ほほ肉をセットにした。徹底した品質管理で加工や急速冷凍などをしており、家庭で新鮮な味が楽しめるという。

 「岩谷」の岩谷耕三社長(36)は「今後も和歌山県の海と山の恵みを合わせ、技術を生かしたオンリーワンの商品を作っていきたい」、「串本食品」の池政行常務(53)は「もっと和歌山県の産品を全国の人に知ってもらえるようにしていきたい」と話している。

 この他の奨励賞の商品は「紀州へら竿和人」(橋本市)の「竹製バスロッド」、「ロハス農園」(紀の川市)の「いちじくプリンセス」だった。

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