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アオリイカ産卵床を設置 串本沖3カ所にダイビング組合

海底にアオリイカの産卵床を設置するダイバー(19日、和歌山県串本町沖で)=写真は串本ダイビング事業組合提供
海底にアオリイカの産卵床を設置するダイバー(19日、和歌山県串本町沖で)=写真は串本ダイビング事業組合提供
昨年5月、産卵床に卵を産みに来たアオリイカ=写真は串本ダイビング事業組合提供
昨年5月、産卵床に卵を産みに来たアオリイカ=写真は串本ダイビング事業組合提供
 和歌山県串本町内にある24のダイビング店でつくる「串本ダイビング事業組合」(高岡誠会長)は19日、同町沖にある3カ所のダイビングポイント(水深15~18メートル)にアオリイカの産卵床を設置した。

 事業組合では、串本でのダイビングを盛り上げるとともに産卵場所を確保してアオリイカを増やしたいと、公益財団法人「日本釣振興会」の協力で毎年、産卵床の設置に取り組んでいる。

 この日は、ダイバーら13人が同町串本の袋港からボート2隻に乗り込み、潮岬沖約200メートルにあるダイビングポイントの「備前」と「グラスワールド」、同町有田の串本海中公園沖約100メートルにある「イスズミ礁」の海底に産卵床を設置。産卵床は長さ約2~3メートルの雑木を15本ほど束ねたもので、ダイバーが沈めた土のうにロープで固定した。

 組合イベント係の中井嘉昭さん(48)によると、産卵のピークは5月末ごろから6月上旬ぐらいになるとみられ、ピークを迎えると、一度に20組ほどのペアが産卵に来ることもあるという。

 中井さんは「海藻が生えなくなってきており、アオリイカが産卵する場所を確保することが大きな目的。各店が新型コロナウイルスの感染対策をしっかり取りながら営業をしているので、大型のアオリイカが目の前で産卵するシーンをぜひ見に来ていただけたら」と話している。

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