和歌山県が、県庁南別館の隣接地に整備していた「第２南別館」（和歌山市湊通丁北１丁目１番地の４）が完成した。南別館から県税事務所と海草振興局（建設部と保健所を除く）が移転した。また、同じ敷地内に「県警本部南庁舎」も完成。県庁本館から一部組織が移る。


　すでに移転した和歌山税務署の跡地を約３億６千万円で購入し、約６億円で建物を改修、２月末に完成した。

　「第２南別館」は鉄筋コンクリート造りの３階建てで、延べ床面積は１９８１平方メートル。１２台分の駐車場がある。

　県税事務所、海草振興局の地域振興部が７日から業務を始めており、同振興局の農林水産振興部も１４日に新庁舎で業務を開始する。県警本部南庁舎には、県庁本館からサイバー犯罪対策課を除く県警厚生課と生活環境課、教養課が移り、１４日から業務を始める。

　南別館の空いたスペースについては、大規模災害で被災した際、国や都道府県、その他の機関から災害対応の応援を受ける拠点として整備する予定。県警本部が使用していた県庁本館の空きスペースは、サイバー犯罪対策課が使用するという。いずれも改修などの関連予算案を県議会に提案している。