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大黒天やトラが出迎え 店舗前にカービング作品6点

店舗前に展示されたチェーンソーカービングの作品(21日、和歌山県田辺市龍神村甲斐ノ川で)
店舗前に展示されたチェーンソーカービングの作品(21日、和歌山県田辺市龍神村甲斐ノ川で)
 和歌山県田辺市龍神村柳瀬の城所ケイジさん(54)が指導に当たっている龍神チェーンソーカービング倶楽部(松本晋平会長)は、メンバーの作品6点を龍神村甲斐ノ川にある「そばと農園和わく」の庭に展示している。スマートフォンを使って、QRコードから制作過程を動画で視聴できるようにしている。


 倶楽部は龍神村で11月にある「翔龍祭」のイベント「林業まつり」に参加してきた。今年は、新型コロナウイルス感染防止の観点から昨年に続いて無観客開催となり、動画投稿サイト「ユーチューブ」を利用したオンライン形式で開かれたため、倶楽部のメンバーもこれに合わせ、制作の様子を動画で配信。後日、再度集まって作品を仕上げた。

 和わくに作品を展示しているのは、紀の川市の1人と奈良県、愛知県など県外の5人。用いた地元産のスギの丸太は直径0・6~1メートル、樹齢100~150年。完成した作品は高さ約0・8~2メートル。

 七福神で知られる大黒天は高さ約2メートル。他に九尾のキツネやペガサス、来年のえとにちなんだトラ、大小のクマが来客を迎えるように店舗入り口までの両側に配置されている。

 作品のそばには作者名や作品名を書いた説明板があり、そこにあるQRコードをスマホなどで読み込むと、制作の様子を動画で視聴することができる。

 制作の指導に当たった、チェーンソーアート元世界チャンピオンの城所さんによると、林業まつりが今年で50回目を迎えたことから、林業まつりでの制作としては初めて大作に挑戦した。作品は1年間展示する予定。

 城所さんは「これまで林業まつりで制作した作品は展示していなかったが、龍神村の林業のPRを兼ねて展示することにした。林業まつり当日は無観客で制作したので、作者がどう作品を彫っているのかを動画で見てもらいたい。食べて、見て楽しんでもらうコロナ禍の新しいイベントの展示形式になると思うので、ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。

 同店の営業時間は午前11時~午後3時。木曜と金曜定休。

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