神島高校（和歌山県田辺市文里２丁目）の商品開発プロジェクト「神島屋」が、紀州スギを使ったクリスマス飾り「ミニすぎツリー」を田辺市内の家具店やカフェで販売している。神島屋は「小さいので飾る場所を選ばない。どこでも、ちょっぴりクリスマス気分を味わって」とＰＲしている。

　神島屋は地域の素材を生かした商品開発に取り組んでいる。ミニすぎツリーは、紀州材に親しんでもらおうと昨年開発し、市内１カ所で試験販売したところ好評だった。そのため、今年は販売場所を８カ所に増やした。

　ミニすぎツリーはクリスマスツリーの形をしたテーブル飾りで、高さ１４センチ（土台含む）、幅６センチ。形だけでなく、ツリーの飾りもデザインに盛り込んでいる。柔らかい肌触りと、気持ちを落ち着けてくれる天然スギの香りも魅力という。商品名は「小さなスギ」と「ちっちゃすぎ」という二つの意味を掛け合わせた。

　店頭に掲示するポスターのデザインを担当した３年生の山本茉由夏さんと田中美優さんは「美しい木の色を強調した。商品名を緑と赤色で飾って、クリスマス感も出した」という。「玄関先に飾ると家族も来客も目にするし、毎日クリスマスが近づいていると感じられる」とアピールした。

　価格は１２００円（税込み）。販売場所は次の通り。

　田辺エンプラス（湊）▽ビッグ・ユー（新庄町）▽リバラック（高雄１丁目）▽ＩＣＨＩＥ（新屋敷町）▽カフェテトラ（文里２丁目）▽トゥーマーケット（秋津町）▽アンツ（稲成町）▽ワイズカンパニーギャル（南新町）