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熊野古道の修繕に汗 田辺市本宮でKDDI

土を運んで熊野古道を修繕する道普請の参加者(和歌山県田辺市本宮町で)
土を運んで熊野古道を修繕する道普請の参加者(和歌山県田辺市本宮町で)
 電気通信事業大手の「KDDI」(本社・東京都)は11日、和歌山県田辺市本宮町の熊野古道で道普請に取り組んだ。関西を中心とした社員やその家族40人がボランティアで参加した。

 KDDIは、2010年度と16~19年度に環境保全活動として古道の道普請をしており、今回で6回目。古道のほか、天王山(京都府)の森林保全や、兵庫県豊岡市でのコウノトリ生息地の保全など、各地でボランティア活動を実施している。

 参加者は、本宮町大居の三軒茶屋跡近くの古道2カ所に分かれ、約2トンの土を袋に分けて現場に運搬。県職員が道具を使って土を押し固めた。修繕作業が終わってからは、三軒茶屋跡から熊野本宮大社までの古道を語り部と共に歩いた。

 KDDI理事で関西総支社長の田中稔さん(59)は「木漏れ日の下、豊かな緑の中で体を動かすのは爽快感があって気持ちよかった。大変さもあるが、自分の手で世界遺産の道を補修していくのは非常にやりがいのある作業だった。これからもこの活動を続けるとともに、本業でも地域の課題解決や社会の持続的成長に貢献していきたい」と話した。

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