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大しめ縄と大絵馬掛け替え 新年に向け熊野本宮大社

熊野本宮大社の神門に新しい大しめ縄を掲げる関係者(2日、和歌山県田辺市本宮町で)
熊野本宮大社の神門に新しい大しめ縄を掲げる関係者(2日、和歌山県田辺市本宮町で)
 新年に向けて和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社は2日、神門に掲げている大しめ縄と干支(えと)の大絵馬を掛け替えた。

 大しめ縄は、三重県紀宝町の榎本政子さん(88)が毎年作って奉納しており、今年で38回目。長さは約4・5メートルで、重さ約250キロ。稲わら2千束余りを使い、家族や親戚、友人らと一緒に約1カ月かけて作った。

 この日は、関係者が古い大しめ縄などを取り外した後、九鬼家隆宮司(65)が描いた来年の干支「寅(とら)」の大絵馬と新しい大しめ縄を神門に掲げた。熊野の神鳥「八咫烏(やたがらす)」を模したしめ縄も、後日取り付ける。

 榎本さんは「平和が続き、コロナ禍が早く収まるように祈りながら、大しめ縄を作った。今年も立派にできたと思う」と語った。九鬼宮司は「力強い、シャープな姿の大しめ縄を奉納していただいた。新しく掛け替えて、気が引き締まる思い。コロナが収まり、光り輝く一年になってほしい」と話した。

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