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例大祭前に大しめ縄張り替え 那智の滝

那智の滝の滝口で、大しめ縄を張り替える神職(9日、和歌山県那智勝浦町那智山で)
那智の滝の滝口で、大しめ縄を張り替える神職(9日、和歌山県那智勝浦町那智山で)
 和歌山県那智勝浦町那智山の世界遺産・熊野那智大社は9日、例大祭「那智の扇祭り」(14日)を前に、那智の滝の滝口にある大しめ縄を張り替えた。

 熊野那智大社の別宮・飛瀧神社のご神体である那智の滝は落差133メートルで、直瀑としては日本一の高さ。滝口には長さ約26メートルの大しめ縄が張られており、毎年、正月と例大祭の前の年2回新調している。

 この日は大社で神事を営んだ後、白装束の神職が新しいしめ縄を担いで山道を登り、那智の滝の滝口まで移動。雨が降る中、命綱を着けて水の落ち際に立ち、緊張した面持ちでしめ縄を張った。

 今年の例大祭は新型コロナウイルスの感染防止のため、昨年に続き規模を縮小し、一般の参列や拝観は自粛を促している。国の重要無形民俗文化財でユネスコ無形文化遺産に登録されている伝統芸能「那智の田楽」は、13日の宵宮でのみ奉納する。

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