「あなたを諦めない」発行 自殺防止活動の藤藪さん
和歌山県白浜町のNPO白浜レスキューネットワーク理事長で牧師の藤藪庸一さん(46)が執筆した「あなたを諦めない~自殺救済の現場から」が、いのちのことば社(東京都)から発行された。自殺を考える900人以上と関わってきた活動を振り返り、自身の思いをつづっている。
藤藪さんは「これまでの活動では失敗もあったが、とにかく諦めなかった」と語る。信仰という心のよりどころに加え、家族の理解や近所付き合いなど、人とのつながりがあったから続けてこられたという。
悩み、死にたいと考える人と、どうつながるか。その人が社会に戻れるのか。セオリーはないという。ただ、助けたいという立場を貫き、いわば「水際」での活動で生じる葛藤を、本から感じ取ってもらいたいと話す。
著書は全6章の構成。活動で出会った人たちとのやりとりなどを書いている。初対面の人の信頼を得るためには「無償の愛を示す」ことと「小さな約束を守る」が大切になるという考えも紹介している。藤藪さんは「そんなに難しいことではない、と感じてもらえればすごくうれしい」と話している。
◇
著書は、同社の月刊誌で2013~15年に連載した内容を加筆し、まとめた。196ページ。税抜き1400円。
藤藪さんは「これまでの活動では失敗もあったが、とにかく諦めなかった」と語る。信仰という心のよりどころに加え、家族の理解や近所付き合いなど、人とのつながりがあったから続けてこられたという。
悩み、死にたいと考える人と、どうつながるか。その人が社会に戻れるのか。セオリーはないという。ただ、助けたいという立場を貫き、いわば「水際」での活動で生じる葛藤を、本から感じ取ってもらいたいと話す。
著書は全6章の構成。活動で出会った人たちとのやりとりなどを書いている。初対面の人の信頼を得るためには「無償の愛を示す」ことと「小さな約束を守る」が大切になるという考えも紹介している。藤藪さんは「そんなに難しいことではない、と感じてもらえればすごくうれしい」と話している。
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著書は、同社の月刊誌で2013~15年に連載した内容を加筆し、まとめた。196ページ。税抜き1400円。