１１月の児童虐待防止推進月間に合わせた街頭啓発が２日、ショッピングセンターなど田辺市内４カ所であった。市児童問題対策地域協議会（撫養明美会長）の２６人が参加。相談窓口一覧や、相談窓口につながる「ＬＩＮＥ（ライン）」の市公式アカウントを載せたリーフレットを配った。

　２０２０年度の全国の児童相談所の相談対応件数は２０万５０２９件。１９９０年度の統計開始以来増え続けており、初めて２０万件を超えたという。県でも年々増加傾向にあり、２０２０年度は１７２６件だった。

　撫養会長は「コロナ禍の影響で懸念されるのは、子どもを見守る機会が少なくなり、虐待が潜在化されること。児童虐待防止について広く呼び掛けることで、状況を少しでも改善させたい」、市の担当者は「子育ての悩みなど、一人で悩まずにいつでも相談してほしい」と話した。