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ビジネスモデルを全国に 「よってって」運営会社が大手企業と資本業務提携

 農産物直売所「産直市場よってって」を運営する「プラス」(野田正史社長、田辺市宝来町)は8日、産業ガス製造の大手「エア・ウォーター」(大阪市、豊田喜久夫代表取締役会長)と資本業務提携を締結したことを明らかにした。プラスの野田忠会長は「提携を機に、よってってのビジネスモデルを全国に展開したい」と話している。

 プラスは2002年5月、田辺市稲成町に「よってって」の1号店をオープン。大型農産物直売所の多店舗化というビジネスを展開し、現在、和歌山、大阪、奈良の3府県に28店舗を開設している。

 エア・ウォーターは1929年設立。産業ガス、ケミカル、医療、エネルギーの各事業に次ぎ、農業・食品事業を新たな成長の柱と位置付け、事業の拡大を図る。連結グループの売り上げ収益は8066億円(2021年3月期)、従業員数は1万8843人。

 プラスは資本業務提携により、エア・ウォーターグループの一員になり、そのグループ会社が持つ物流ネットワークやノウハウを活用し、集荷・配送サービスエリアの拡充、強化につなげる。さらに各地の名産品や農水産物などを調達し、「よってって」の品ぞろえを拡充したいという。

 提携後も、プラスの全役員・従業員は引き続き従来通りの職務に従事し、本社の位置や営業内容、社名、店舗名も変更しないという。

 野田会長は「産直店の多店舗化に成功しているところは少ない。これまでに培ったビジネスモデルを全国展開し、農家の所得向上につなげたい。農業に対する思いを継承していきたい」と話している。

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