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広島から育成1位指名 プロ野球ドラフトで田辺の新家投手

広島から育成1位に指名された新家颯投手(7月15日、和歌山市の紀三井寺球場で)
広島から育成1位に指名された新家颯投手(7月15日、和歌山市の紀三井寺球場で)
 11日に東京都内で開かれたプロ野球ドラフト会議で、和歌山県の田辺高校3年の新家颯投手(18)が広島東洋カープから育成1位で指名された。


 新家投手は会津小学校の時はあいづクラブ、衣笠中学校では学校の軟式野球部でプレーした。左投げ左打ち。身長183センチ、体重78キロ。

 今夏の全国高校野球選手権和歌山大会では和歌山工業との初戦(2回戦)で先発登板し、1―3で敗れたが、9回を投げて12三振を奪う力投を見せた。球速は140キロを超えた。

 夏の大会の後、広島を含めたプロ2球団が学校へ視察に訪れたといい、新家投手は県高校野球連盟にプロ志望届を提出していた。

 田辺高校でドラフト指名を受けた選手は、2002年に当時高校3年生の春日伸介選手が西武から5巡目で指名されて以来となった。

 田辺高野球部の練習をよく見ているOBの岩本英樹さん(85)=田辺市新庄町=は「だんだん球が速くなっており、伸びしろがある。これからしっかり教えてもらい、辛抱して練習すればもっと良くなる。頑張ってほしい」とエールを送っている。

 プロ野球の育成選手制度は2005年に導入され、公式戦出場は2軍戦に限定される。契約期間は最長で3年。主な育成出身の選手には、ソフトバンクの千賀滉大投手や甲斐拓也捕手、巨人の松原聖弥外野手らがいる。

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