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盆前の行楽地にぎわうも コロナ影響、悪天候の予報

今夏、遊泳者数が2番目に多かった10日の白良浜(和歌山県白浜町で)
今夏、遊泳者数が2番目に多かった10日の白良浜(和歌山県白浜町で)
 8月に入り、和歌山県の白浜町や田辺市の行楽地は観光客でにぎわっている。しかし、今年も都市部を中心に新型コロナウイルス感染が広がっている影響が少なからず出ている。予報によると、しばらくは雨が続くとみられ、白浜の海水浴客数はピークを越えたようだ。


 白浜温泉街では「予約でほとんど埋まっている」とか「満室の状態」という施設がある一方、首都圏の1都3県や大阪府などに緊急事態宣言が発令されていることもあって「毎日キャンセルが出ている」と嘆く施設もある。ある施設は「8月下旬までは7~9割が埋まっているが、満室の日はない」と話す。

 白浜温泉旅館協同組合によると、7月の宿泊客は約7万7千人。昨年比では1・5倍だが、例年は9万~10万人という。組合では「予約は施設によって差があり、8月はまだ読みきれない。例年のようにはいかないかもしれない」と話している。

 海水浴客はどうか。白浜町によると、今年7月以降で白良浜の遊泳者数が最も多かったのは8月8日の1万8500人。次いで10日の1万8200人、7日の1万3千人と続くが、1万人を超えたのは、4日間だけだった(11日現在)。

 田辺市本宮町の熊野本宮観光協会によると、加盟31施設ではピークの12~14日以外は空きも多い。例年なら満室のピーク時も、少し空きがあるという。

 本宮町のある宿泊施設は「予約は昨年より多いが、雨の予報が出ているためか、直前になってキャンセルが増えてきた。緊急事態宣言などコロナの影響もじわじわと出ているように感じる」という。

 気象庁によると、県内では今後1週間、曇りや雨の天気が続きそうだ。

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