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4連休の行楽地にぎわう 和歌山県紀南、白良浜では感染対策

海水浴客でにぎわう白良浜海水浴場(23日午前10時ごろ、和歌山県白浜町で)
海水浴客でにぎわう白良浜海水浴場(23日午前10時ごろ、和歌山県白浜町で)
 23日夜に開会式がある東京五輪に合わせて祝日が移動してできた22~25日の4連休中、和歌山県紀南地方の行楽地は観光客でにぎわっている。

 白浜町の白良浜には23日、午前から多くの海水浴客が訪れ、砂浜にはテントやパラソルが並んだ=写真。町によると、海水浴客は午前10時の時点で約千人。22日は午後3時で約2500人いたという。

 23日に堺市から家族3人で訪れた会社員男性(38)は「1泊の旅行で来たが、一番の目的は海水浴。いっぱい泳いで楽しみたい」と話していた。

 白良浜では、感染防止策として町や観光、商工団体が協力し、公衆トイレやシャワーを定期的に消毒したり、人と一定の距離を取るよう求める音声を流したりしている。更衣室は設けていない。

 南紀白浜観光協会は昨年に続き、ビーチパラソルの貸し出しをせず、販売だけにしている。浮輪やビーチチェアなどは貸し出しているが、使用後は消毒している。

■県内客の割合増える

 白浜温泉街では「連休中はほぼ予約で埋まっている」という宿泊施設が多い。県の県民向け観光支援策「わかやまリフレッシュプラン」も影響しているようだ。

 ある施設の幹部は「例年との違いは県内客の割合が多いこと。8月も盆や週末を中心に予約が入ってきている。県の支援策のほか、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいることも影響しているのだろう」と話している。

 白浜町久木の日置川のほとりにある向平キャンプ場では、感染防止策として区画を間引いて営業しているが、指定管理者である南紀州交流公社(白浜町安居)によると、22~24日の予約はいっぱい。担当者は「県内からの利用が8割を占めている」という。

 一方、円月島の近くで観光船を運航する「白浜海底観光船」は、台風6号によるうねりの影響を考慮し、欠航を続けている。津多定社長(46)は「自然が相手なので仕方ない。いつも8月の盆以降が特に忙しくなるので、そこに期待したい」と話していた。

 田辺市本宮町の熊野本宮観光協会によると、町内の旅館などでは、予約の入り具合は7、8割くらい。最近は白浜と同様に、県民の利用も増えてきているという。

■高速道路は渋滞も

 県内の高速道路も白浜方面行きが混雑している。23日は午前7時ごろから湯浅御坊道路下り線で渋滞が発生。9時半現在、広川南インターチェンジ付近を先頭に14キロの車の列ができた。

 気象庁の予報によると、県南部では連休中、晴れが続き、最高気温は30度を超える所がありそう。

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