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「実りの秋」早くも到来 串本で学校給食米の稲刈り

稲穂を刈り取る町地産地消米生産者組合の坂本渡副組合長(11日、和歌山県串本町高富で)
稲穂を刈り取る町地産地消米生産者組合の坂本渡副組合長(11日、和歌山県串本町高富で)
 和歌山県串本町高富にある田んぼで11日、早くも稲刈りが始まった。町内の学校給食に使う米を栽培している「町地産地消米生産者組合」(山下敏文組合長、22人)で副組合長を務める坂本渡さん(68)=串本町二色=が米を作っている田んぼ。坂本さんは「地元のおいしい米を地元の子どもたちに届けたい」と話している。


 高富地区などでは台風の多い時季を避けて早めに収穫できるよう、毎年、他の地区より早く田植えをして、暦の上では秋を迎える立秋のころ収穫している。生産者組合では町内各地の田んぼ計約21ヘクタールで給食用の米を栽培。坂本さんは高富と二色にある田んぼ約2・8ヘクタールのうち、約1ヘクタールの米を給食用に出しているという。

 この日は午前9時ごろから、高富地区にある約20アールの田んぼで黄金色になってたわわに実ったコシヒカリの稲穂を、稲刈り機を使って収穫した。

 坂本さんは「今年は梅雨入りが早かった影響で収穫時季が例年より全体的に遅れているが、梅雨明けが早く、その後は良い天気が続いたので豊作。新米が食べられる2学期を楽しみにしてもらえたら」と笑顔。山下組合長(71)=同町伊串=も「組合員が高齢化しているが、今年は新たに若い人が1人入ってくれて大変うれしい。これからも力を合わせて取り組んでいきたい」と話していた。

 生産者組合のメンバーが栽培している田んぼでの収穫作業は、9月20日ごろまで続く見通しという。

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