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秋篠宮ご夫妻に作品紹介 オンラインで美術・工芸の部

オンラインで作品を説明する神島高校2年の山田瑠奈さん(左)と鑑賞される秋篠宮ご夫妻=1日、和歌山市の県立近代美術館で▽代表撮影
オンラインで作品を説明する神島高校2年の山田瑠奈さん(左)と鑑賞される秋篠宮ご夫妻=1日、和歌山市の県立近代美術館で▽代表撮影
 秋篠宮ご夫妻が1日、和歌山県内で開かれている全国高校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」の「美術・工芸部門」に出展されている作品をオンラインで鑑賞された。神島2年の山田瑠奈さんと南部3年の栗山潤也君は自分の作品を説明。栗山君は「このような機会は人生で1回あるかないか。作品について、いいお言葉を頂いた。これからも精進したい」と喜んだ。


 当初、ご夫妻は総文祭への出席を前提に調整が進められていたが、東京都に新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されたのを受け、オンラインで「訪問」された。「美術・工芸部門」は和歌山市の県立近代美術館で開かれ、全国から約400点が出展されている。

 山田さんは、友人2人による放課後のひとときを描き上げた油絵「放課後の…」について説明。光の表現にこだわったことや、基にした写真にはない反射を床面や防火扉に加えて表現したことなどを紹介した。「写真ではなく絵だからこそできる表現だと作品づくりの中でうれしくなった思い出があります。こういった記憶を忘れず、次につなげてよりよい作品が作れるよう頑張っていきたいです」と話した。

 秋篠宮さまからは「反射など細かいところを描くのはかなり高度な部分ではないですか。直線もすごくきれいに描かれている」、紀子さまからは「光や影など丁寧に描かれていて素晴らしい作品と感じました」などと声を掛けられた。

 栗山君は地球と似た惑星をさび色で表現した彫刻「Rusted wind」(さびた風)について「風化して汚染されたような姿に地球がなってしまうのではないかと想像した作品。地球は汚染された姿にならないようという願いを込めました」と説明。ご夫妻からは作品の材質や作成方法、色の付け方などについて質問があった。

 また、和歌山商業3年の山本涼子さんと桐蔭2年の上山双葉さんは東京都や高知県の生徒の作品を説明した。

 ご夫妻はこの日、御坊市民文化会館で開かれている「英語部門」の演劇もオンラインで鑑賞された。

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