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安全にフェニックス褶曲へ すさみでガイド派遣の協定

フェニックス褶曲
フェニックス褶曲
 和歌山県すさみ町と町観光協会、南紀熊野ジオパークガイドの会は30日、同町口和深のジオサイト「フェニックス褶曲(しゅうきょく)」にガイドを派遣するための協定を結んだ。来訪者の安全を確保するため、協会が窓口になり、ガイドが同行する。

 国道42号から歩いていけるが、たどり着くまでに危険な場所もあるため、環境省はルート(延長約250メートル)を整備する計画を立てている。2022年4月の供用開始を目指して着工予定という。この一環で、国道42号付近の入り口にはゲートを設ける。

 フェニックス褶曲と周辺の土地は、16年度に町が購入した。この辺りは、吉野熊野国立公園の特別保護地区になっている。

 協定の調印式は町役場であり、岩田勉町長、観光協会の中嶋淳会長、ガイドの会の上野一夫会長(串本町中湊)が協定書に署名した。

 岩田町長は「長年の夢がかない、ようやく安全に現地へ行けることになる。人類の宝(であるフェニックス褶曲)を大切に活用したい」と話した。上野会長は「ジオサイトの中でも断トツの人気がある。安全に現地へ行き、触れられるようになるのは意義がある」と喜んでいた。

 フェニックス褶曲は、砂岩層が完全に固まる前に陸側へ押しつけられ、折り畳まっている。南紀熊野ジオパークを代表する存在。海上から船で見る人も多い。

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