和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

大雨で交通網混乱 各地で積算300ミリ超

大雨で増水した富田川。水位は山王橋の上部まで達している(2日午前8時半ごろ、和歌山県上富田町生馬で)
大雨で増水した富田川。水位は山王橋の上部まで達している(2日午前8時半ごろ、和歌山県上富田町生馬で)
 梅雨前線が太平洋側に停滞した影響で、1日から2日にかけて和歌山県紀南地方でまとまった雨が降り、各地で積算雨量が300ミリを超えた。一時大雨警報が発表され、児童や生徒が登校を見合わせた。通行止めとなった高速道路や国道、県道もあり、交通網も混乱した。

 和歌山地方気象台によると、降り始めから2日午前10時までの紀南地方の積算雨量は、西川(古座川町)が354ミリで最も多かった。次いで潮岬(串本町)326ミリ▽色川(那智勝浦町)325ミリ▽新宮300・5ミリ▽日置川(白浜町)273・5ミリ▽栗栖川(田辺市)250・5ミリ▽本宮(同)208・5ミリ―だった。

 また、栗栖川で2日午前6時23分までの1時間に43・5ミリ、日置川では5時57分までの1時間に34ミリという激しい雨を観測した。

 3日にかけて不安定な気象状況が続くため、気象台は、これまでの積算雨量もあり、土砂災害などへの注意を呼び掛けている。

■奇絶峡付近の県道通行止め

 田辺市上秋津、奇絶峡付近の県道田辺龍神線は、落石の恐れがあるため2日午前6時半から、全面通行止めになった。同日正午現在も継続している。

 道路を管理する西牟婁振興局によると、道路上に大量の土が崩れ落ちており、撤去作業をしているが、復旧のめどは立っていない。

 この道路は、2019年7月下旬に付近の斜面で大規模な崩壊があったため、対岸に仮設道路を設置し、通行できるようにしている。大雨のたびに落石の恐れがあるため、通行止めになっており、5月の崩落から夜間通行止めの片側交互通行になっていた。

 紀南河川国道事務所によると、1日午後5時半から通行止めにしていた紀勢自動車道南紀田辺インターチェンジ(IC)―上富田IC間(延長7・9キロ)上下線は、2日午前0時に解除。2日午前5時40分から通行止めにしていた紀勢道日置川IC―すさみ南IC(延長15・7キロ)上下線も同日午前10時45分に解除した。

 1日午後10時50分から通行止めにしていた国道42号の串本町田原―同町津荷間(延長3・1キロ)は2日午前10時半に解除した。

 JR西日本によると、紀勢線では、大雨の影響で、周参見―紀伊勝浦間と紀伊田辺―白浜間で運転を見合わせたり、特急くろしおの白浜―新宮間を運休したりした。

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