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「音無茶」の発展願い新茶祭 熊野本宮大社

一番茶の茶葉を摘み取るみこら(11日、和歌山県田辺市本宮町で)
一番茶の茶葉を摘み取るみこら(11日、和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で11日、本宮町特産の「音無(おとなし)茶」の品質向上や発展を願う「新茶祭」が営まれた。音無茶の収穫シーズンを前に、みこらが茶の新芽を摘み取り、神前に供えた。

 この日は、本宮大社の茶畑(広さ約10アール)で茶摘みをした。赤いたすき姿のみこや敬神婦人会のメンバー計6人が、音無茶となる一番茶の新芽を摘み取った。

 JAみくまのによると、音無茶の収穫は4月下旬から始まる見込み。町内では川湯や伏拝などの約40戸が計約4ヘクタールの畑で栽培している。自家消費が多いが、3戸(約1・8ヘクタール)がJAに出荷している。

 同JAの熊野川営農センター長、内野智文さん(53)は「今年は寒暖差や降雨量により新芽の動きが活発で、生育は昨年より少し早い。収穫量は例年並みだが、今年もおいしいお茶ができそう」と話した。

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