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正月の贈答用にポンカン収穫ピーク 串本の重畳山

重畳山でポンカンを収穫する堀竹治さん(右)と妻の喜代子さん=和歌山県串本町で
重畳山でポンカンを収穫する堀竹治さん(右)と妻の喜代子さん=和歌山県串本町で
 和歌山県串本町の重畳山(かさねやま)で、町の特産品ポンカンの収穫作業がピークを迎えている。地元の農家が大きさや色づきの良い実を選び、一つずつ丁寧に枝からはさみで切り取って籠に入れている。作業は来年1月中旬まで続く。

 27戸の農家でつくる重畳山果樹生産組合(山﨑啓司組合長)は、日当たりの良い山の斜面約15ヘクタールでポンカンを栽培している。選果や出荷はそれぞれの農家がしており、町内のスーパーマーケットなどで販売されるほか、ジュースなどに加工される。年末は毎年、正月に向けた贈答用の収穫と箱詰め作業に追われる。

 山﨑組合長(71)=串本町伊串=は「今年のポンカンは、8月に雨が少なかったので心配したが、サイズは例年並みになった。数は少し少ないようだが、味は例年通り甘くなっている」と話した。

 約30アールの園地で約200本を栽培している堀竹治さん(88)=同町姫=と妻の喜代子さん(81)は、13日からアルバイトを雇い毎日4、5人で収穫している。例年並みに県内外から注文が入っているという。

 喜代子さんは「今年は色づきが早く、昨年より5日、収穫を始める日が早かった。昨年より少し少ない6トンぐらい収穫できるのではないかと思う。今年も香りが良く、味が濃いおいしいポンカンができた」と話している。

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