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捕獲強化へ決起集会 鳥獣被害防止で和歌山県猟友会

多くの猟友会員や行政関係者らが出席した決起集会(6日、和歌山県田辺市扇ケ浜で)
多くの猟友会員や行政関係者らが出席した決起集会(6日、和歌山県田辺市扇ケ浜で)
 国による全国的な「鳥獣被害防止に向けた集中捕獲キャンペーン」で6日、捕獲をより一層進めるための機運を盛り上げようという決起集会(和歌山県猟友会主催、県・田辺市共催)が田辺市扇ケ浜の市立武道館であり、猟友会員や行政関係者ら約250人が参加した。

 国は農林業被害の軽減のため「イノシシ、ニホンジカの個体数を2023年度までに半減」させるという目標を掲げているが、捕獲匹数は年間120万匹程度にとどまり、このままでは達成が困難な状況。このため、本年度初めて実施する集中捕獲キャンペーンにより、狩猟期を中心に捕獲を強化。年間140万匹の捕獲を目指すとしている。

 決起集会では、県猟友会の尾上貞夫会長が「県内の捕獲数は年々増加しているが、被害の軽減はまだまだ道半ば。農家の方々と協力し、例年以上に捕獲できるように頑張っていきたい」とあいさつ。仁坂吉伸知事も大勢の参加に感謝した。

 来賓として出席した、自民党鳥獣捕獲緊急対策議員連盟の会長を務める二階俊博幹事長も「鳥獣に負けているようでは仕方がない。一緒になって課題解決に立ち向かおう」とあいさつ。このほか、同議連会長代行の鶴保庸介参院議員や門博文衆院議員、農林水産省の宮内秀樹副大臣、環境省の笹川博義副大臣、大日本猟友会の佐々木洋平会長、全国農業協同組合中央会の中家徹会長、県議会の岸本健議長があいさつや激励をした。

 参加者を代表し、県猟友会西牟婁支部の安達幸治支部長が「全力で取り組むことを誓う」などと決意を表明。田辺市の真砂充敏市長も「皆さんのご協力を頂きながら精いっぱい努力したい」と呼び掛けた。

 終了後には、会場の外でジビエ料理(しし鍋)の振る舞いもあり、参加者が舌鼓を打っていた。

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