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初詣にガイドライン 新型コロナ対策で県神社庁

初詣の新型コロナウイルス感染防止対策について発表する和歌山県神社庁の九鬼家隆庁長(中央)ら=19日、和歌山市で
初詣の新型コロナウイルス感染防止対策について発表する和歌山県神社庁の九鬼家隆庁長(中央)ら=19日、和歌山市で
 和歌山県神社庁(庁長=九鬼家隆・熊野本宮大社宮司)は19日、初詣客の混雑が予想される正月に向け、神社向けの新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインを発表した。人と人の間隔の確保、消毒液設置、滞在時間を減らす工夫などを取るよう求めており、九鬼庁長は「安全安心で初詣客をお迎えできるよう、気持ちを引き締めたい」と話した。

 九鬼庁長や県神社庁の新型コロナ対策委員会の上野顯委員長(熊野速玉大社宮司)らが同日、和歌山市で記者会見した。

 県神社庁は10月下旬に、初詣客受け入れのためのガイドラインを策定し、各神社に配布した。対面場所では最低1メートル空けるか、アクリル板やビニールカーテンなどを設置▽各所に消毒液設置▽対面通行を回避し、一方通行や参道の拡幅▽人が滞留する場所を無くすなど滞在時間を減らす工夫▽清酒や甘酒、ぜんざいの振る舞いなどは自粛、もしくは徹底した感染予防▽多数の参拝客が触れる手水のひしゃくや鈴による接触感染予防―など、細かく記載。チェックリストも設けている。

 各神社では、ガイドライン以外に、独自の対策も検討している。熊野三山では、混雑を緩和するため、正月三が日は、持参の御朱印帳に書き込むのではなく、書き置きの朱印を渡す方法にしたいという。速玉大社では、すでに鈴を撤去。鈴を鳴らしてもらう代わりに、正月には録音した鈴の音を流すといい、本宮大社では「新年初祈祷(きとう)」を、拝殿ではなく、旧社地・大斎原(おおゆのはら)で営む。

 各神社は、例年の状況を踏まえた、比較的混雑していない時間帯を示すポスターを掲示、神社によってはホームページなどでも知らせる。初詣客にはこれを踏まえた参拝を呼び掛ける。

 参拝客に対してはマスク着用や、人と人との距離の保持、参拝の時間や時期をずらすなどを呼び掛けるチラシを作製している。

 上野委員長は「初詣は国民的な大切な行事なので、無くすわけにはいかない。できるだけ安全安心にお参りいただくためにやっていきたい」と話した。

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