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買い物支援へデータ収集 田辺市でキャッシュレス実証実験

実証実験の店舗「オークワパビリオンシティ田辺店」
実証実験の店舗「オークワパビリオンシティ田辺店」
 総務省は、キャッシュレス決済を活用した実証実験を和歌山県の田辺市街地で実施する。高齢化による「買い物難民」問題の解決に向けたデータを集めるため、スーパーまでの送迎車両を期間限定で運行し、スマートフォンを使ったQRコード決済を体験してもらう。16日から参加申し込みを受け付ける。

 実証実験はキャッシュレス決済の促進を目的に、全国3カ所で内容を変えて実施する。

 田辺市では、市街地の計12カ所に設けた集合場所と、「オークワパビリオンシティ田辺店」(稲成町)、「オークワオーシティ田辺店」(東山1丁目)とを巡回する車両「いこら号」(定員9人)を運行。運賃の支払いやスーパーでの買い物の際に、専用のアプリを使ってQRコード決済を体験してもらう。

 運行期間は12月2日から来年1月30日までの計8日間。芳養公民館や上屋敷町内会館などを経由するAルート、三栖連絡所や万呂コミュニティセンターなどを経由するBルートがあり、それぞれ1日7便を走らせる。

 「利用する時間帯はいつが多いか」「どのような商品をどれだけ購入するか」といったデータを集めて分析することで、今後の買い物支援策の企画立案につなげたいという。

 対象者は、各集合場所からの乗車が可能で、オークワの買い物カード「オーカード」を持っている(予定も含む)人。実験に使うスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」は貸し出す。

 定員は先着50人。参加申し込みは16日から受け付ける。

 問い合わせは、総務省実証実験コールセンター(0120・700・121)へ。

 運行日時などの詳細は、ホームページ(https://data-rikatsuyo.jp/tanabe/)でも確認できる。

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