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ユズを今季初搾り 古座川町、130トンの加工見込む

ユズを機械に入れて搾る作業員(28日、和歌山県古座川町平井で)
ユズを機械に入れて搾る作業員(28日、和歌山県古座川町平井で)
 和歌山県内で最もユズの生産量が多い古座川町で28日、加工用に使うユズの今季初搾りがあった。加工作業は11月末まで続く。

 古座川流域では、約70戸の農家が約15ヘクタールでユズを栽培しており、同町平井の農事組合法人「古座川ゆず平井の里」(羽山勤代表理事、95人)が買い取って加工販売している。今年はジュースやポン酢、ドレッシングなどに加工する果汁用に約130トン、ユズ茶やマーマレード、つくだ煮の香り付けなどに使う生果用に約10トン使うことを見込んでいるという。

 組合の出荷場であった初搾りでは、作業員が直径約7センチのユズを機械に入れ、次々と搾っていった。この日は約10トンの出荷があった。

 組合によると、昨年のユズの買い取り量は約142トンと例年並みだったが、売り上げは新型コロナウイルスの影響を受けたため、前年より約3400万円少ない約8600万円だった。

 羽山代表理事(72)は「今年はゆずの色付きが早い。少し小ぶりだが、収穫量は例年並みになりそう」と話した。

 寒暖差が大きい土地で栽培されている同町のユズは、香りの良さが特長。生産者の高齢化や作業員不足などが課題となっていたが、近年、若いI・Uターンの生産者が育ってきているほか、企業や大学生、高校生が収穫作業にボランティアで協力している。

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