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田辺保健所の人員6倍に増強 コロナ感染者急増に対応

採取した検体を点検する田辺保健所職員(25日、和歌山県田辺市朝日ケ丘で)
採取した検体を点検する田辺保健所職員(25日、和歌山県田辺市朝日ケ丘で)
 和歌山県の田辺保健所は管内で新型コロナウイルスの感染者が急増し、多忙化している業務に、担当部署を超えた連携で対応している。「第1波」の経験から支援態勢を整えており、一時は人員を通常の6倍に増強して対応した。

 田辺管内では16日からの1週間で、25人の感染が確認された。PCR検査は多い日で1日100件に上った。

 保健所では感染者の濃厚接触者の検体採取、感染者を出した店や感染者の勤務先の現地調査、感染者の行動履歴の聞き取り、濃厚接触者の割り出しなどをしている。

 田辺保健所では通常、感染症対策を5人で担当している。感染拡大により、担当課の12人を総動員したほか、西牟婁振興局健康福祉部から事務職と技術職合わせて1日7~9人、振興局内の他部署から3~4人、さらに他の保健所や県庁から3~4人が応援に駆け付けた。

 23日現在、クラスター(感染者集団)に認定された田辺市湊のダイニングバー「Bound b+loop(バウンド・ビー・ループ)」の関係で47人を検査し、陽性は8人。複数の従業員らの感染が分かっている田辺市中辺路町真砂の「ねむの木食堂」関連では140人を検査し、陽性はゼロ。上富田町岩田の「南紀医療福祉センター」の関連では195人を検査し、陽性は1人だった。

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