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コロナ感染20代以下過半数 和歌山県内の「第2波」

表・新型コロナ感染判明者
表・新型コロナ感染判明者
 和歌山県内で判明した新型コロナウイルス感染者の年代は「第1波」では50、60代が多かったが、「第2波」では20代と20歳未満で半数超となっている。また「第2波」の方が、無症状者が多いが、感染者の増加ペースが速いことも分かった。

 県が30日、感染者の傾向について、2~5月を「第1波」、6月以降(7月29日まで)を「第2波」とし、比較して公表した。

 「第1波」の感染者63人のうち、最多は50代の20人(32%)、次は60代の9人(14%)で、合わせると29人(46%)と半数近くを占めた。

 一方「第2波」では、77人中20代が27人(35%)と最も多い。次は50代の14人(18%)だったが、20歳未満も13人(17%)と多く、若い人が多く確認されている。20代と20歳未満を合わせると40人で、52%となった。

 また、重症度では「無症状」が「第1波」は6%(4人)だったが、「第2波」は16%(12人)と増えている。「重症者」は減っている。「軽症・中等症」はほぼ変わらず、いずれの期間も8割程度だった。

 感染者数については「第1波」では4月に大きく増え、その1カ月間で約40人増加したが、「第2波」では、ここ20日間ほどで倍の80人に迫る勢いで、急増している。

■新たに2人感染確認 累計142人に

 県は30日、県内で新たに2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。2人とも症状は安定している。県内で確認されたのは累計で142人となった。

 岩出保健所管内在住の50代介護ヘルパー女性は、28日に感染が確認された50代女性と同じ介護事業所に勤務しており、濃厚接触者として検査した。先に陽性が分かった別事業所の介護ヘルパー女性と同じ利用者に対し、訪問入浴の介助をしていた。発症後の勤務もあり、サービスの利用者20人を検査する。

 和歌山市在住の20代会社員男性は27日に全身倦怠(けんたい)感、28日に38・1度の発熱を発症した。24日に市内で大阪府や京都府、奈良県の友人5人とカラオケなどをした。このうち京都府在住の1人の感染が確認されている。

■集団感染、計7人に 紀南のマンション

 一方、紀南のリゾートマンションで発生した集団感染について、大阪府の検査で新たに2人の感染が判明し、計7人になったことが分かった。いずれも府内在住で、県の検査で感染が分かった50代会社員女性と、府が濃厚接触者として検査した家族や友人。同じ部屋に滞在していた。マンションの共用スペースを利用した県外在住者については陰性だった。

 県福祉保健部の野尻孝子技監は「同じ部屋で密になる時間が長い場合など、ウイルスが持ち込まれれば、このように集団感染になる。大変危機感を持っていただきたい」と呼び掛けている。

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