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シカと車の衝突事故多発 国道42号、電光板で注意呼び掛け

シカの飛び出しへの注意を呼び掛ける国道42号の電光掲示板(30日、和歌山県串本町津荷で)
シカの飛び出しへの注意を呼び掛ける国道42号の電光掲示板(30日、和歌山県串本町津荷で)
 今年に入り、シカと車が衝突する事故が多発していることから和歌山県警串本署は7月から、すさみ町―串本町間の国道42号に設置されている道路交通情報の電光掲示板で注意を呼び掛けている。掲示内容は「夕方から夜間 鹿!飛び出し!!要注意!!」。道路管理者の国土交通省の協力で、優先するべき道路情報がない限り常時掲示していく。

 同署によると、管内ではシカと車の交通事故は毎年、十数件発生しているが、今年は7月30日現在ですでに国道8、町道1の計9件。車が大破するなどしているが、幸いけが人は出ていない。時間帯は夕方から夜中にかけてで、すさみ町―串本町間の国道では全域で発生している。シカによる事故が増えた原因は分かっておらず、ウサギやタヌキなど小動物の飛び出しによる事故も発生しているという。

 同署の楠間慎也交通課長は「飛び出してきた動物に驚いて、慌ててハンドルを切ることで大事故につながる場合もある。特にバイクはバランスを崩しやすいので注意が必要。これから帰省客や観光客が増えると思うので、地元の事情を知らない県外のドライバーにも見てもらえればと思い、電光掲示板を利用することにした。海岸沿いの国道でもシカが飛び出してくる可能性があるということを頭に入れて、安全運転に努めてもらいたい」と話している。

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