椿をツバキで彩りたい 高校3年生らが苗植え
和歌山県白浜町椿に住む高校3年生4人が20日、5年前から育てているツバキの苗木約100本を、地域の人らと協力して昨年閉校した母校、旧椿小学校の庭に植え替えた。「地域をツバキの花でいっぱいにしよう」と4人が発案した計画。順調に育てば20歳になる頃には多くの花を咲かせるといい、楽しみにしている。
発案したのは熊野舞花さん(17)、中西銀次郎君(17)、田上うららさん(18)、戎島伸春君(18)。椿小6年生時の同級生は4人だけだった。当時の授業で「地域の名前なのにツバキの花が少ない」という意見が出て、地域をツバキで彩って新たな観光名所にしようと「椿ロード計画」を立てた。
4人は小学校卒業前の2015年3月、挿し木から苗を作り、椿小のプランターに植えた。苗木が大きくなってきたため17年には近くの畑に植え替え、地域の人や年下の子どもたちと協力して定期的に水やりや草刈りをしながら大切に育ててきた。台風やシカの食害で苗木の数は減ったが今春には初めて開花し、喜びに沸いたという。
苗木は大きいもので高さ1・5メートルほどに育った。4人が高校を卒業してこの地を離れても地域が協力して計画を続けようと、愛着のある母校の庭に植え替えることを決めた。
20日は発案した4人と保護者、地域住民ら合わせて約20人が旧椿小に集まった。4人が小学6年生の時に担任教諭だった坊木人己さん(65)も田辺市上芳養から訪れた。参加者は庭の土を掘って苗木を植え、水をやった。
熊野さんは「活動を通じて支えてもらった周りの人のありがたさを知り、椿に誇りを持った。これからも地域の皆さんと守り、育てていきたい」と語った。田上さん、中西君、戎島君も「大きく育ってうれしい」「皆さんの協力のおかげ」と、それぞれ喜びや感謝を口にした。
旅館の女将で熊野さんの母、幸代さん(47)は「子どもたちの郷土愛が育まれた。この地を離れても頑張ってくれると思う」と目を細めた。
発案したのは熊野舞花さん(17)、中西銀次郎君(17)、田上うららさん(18)、戎島伸春君(18)。椿小6年生時の同級生は4人だけだった。当時の授業で「地域の名前なのにツバキの花が少ない」という意見が出て、地域をツバキで彩って新たな観光名所にしようと「椿ロード計画」を立てた。
4人は小学校卒業前の2015年3月、挿し木から苗を作り、椿小のプランターに植えた。苗木が大きくなってきたため17年には近くの畑に植え替え、地域の人や年下の子どもたちと協力して定期的に水やりや草刈りをしながら大切に育ててきた。台風やシカの食害で苗木の数は減ったが今春には初めて開花し、喜びに沸いたという。
苗木は大きいもので高さ1・5メートルほどに育った。4人が高校を卒業してこの地を離れても地域が協力して計画を続けようと、愛着のある母校の庭に植え替えることを決めた。
20日は発案した4人と保護者、地域住民ら合わせて約20人が旧椿小に集まった。4人が小学6年生の時に担任教諭だった坊木人己さん(65)も田辺市上芳養から訪れた。参加者は庭の土を掘って苗木を植え、水をやった。
熊野さんは「活動を通じて支えてもらった周りの人のありがたさを知り、椿に誇りを持った。これからも地域の皆さんと守り、育てていきたい」と語った。田上さん、中西君、戎島君も「大きく育ってうれしい」「皆さんの協力のおかげ」と、それぞれ喜びや感謝を口にした。
旅館の女将で熊野さんの母、幸代さん(47)は「子どもたちの郷土愛が育まれた。この地を離れても頑張ってくれると思う」と目を細めた。