人工林で白い花を咲かせたシタキソウ(和歌山県白浜町椿で)
和歌山県紀南地方の沿岸林で、キョウチクトウの仲間シタキソウ(舌切草)が、かれんな白い花を咲かせ、辺りに甘い香りを漂わせている。
海の近くに生える常緑のつる植物。茎の下部は木質となる。若い茎は密に淡褐色の毛があり、切ると白い乳液が出る。葉は卵形や楕円(だえん)形をしている。花冠が五つに分かれ、花の大きさは直径4~5センチほど。
林床に伸びることもあるが、一般的には木に巻き付いて高い所で花を咲かせる。道端などに落ちた花を見つけて、存在を知ることが多い。