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売り上げ減事業者に5万円 すさみ町が給付へ

 和歌山県すさみ町は28日、計5658万円の新型コロナウイルス感染症対策事業を発表した。町民1人につき5千円分の商品券を改めて配布するほか、売り上げが一定以上減った事業者(第1次産業に従事する個人を含む)に5万円を給付することを柱にしている。

 町はこれらの事業費を盛り込んだ補正予算案を町議会6月定例会に提案する。

 新型コロナを受けた町民への商品券配布は4月以来、2度目。今回の事業費は2千万円。1回目も1人につき5千円分だった。町によると、既に約5割分が使われている。

 事業者支援には1500万円を充てる。対象は前年同月比の売り上げが30%以上減った事業者で、農林水産業を営む個人も含む。新型コロナの影響で需要が落ち込み、海産物や野菜などの価格が下がったことを考慮したという。

 感染予防事業(予算額150万円)では、母子相談や乳幼児健診の会場に置くための空気清浄機を購入するほか、マスク・消毒液も購入する。

 新型コロナを巡る事態収束後の誘客に向け、観光用パンフレットを作る事業費として120万円を充てる。

 このほか、小中学校に通信環境や装置(カメラなど)を整備する事業費として1858万円も盛り込んだ。

 財源は国からの臨時交付金などを充てる。

 岩田勉町長は「基本的な考え方は全町民への支援だ。コロナ対策はまだ終わっていない。『一緒に頑張ろう』という意識を持ち続けてもらいたいとの思いを込めた内容にしている」と話している。

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