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青梅の販促にSNS活用 コロナ禍、JA紀州が情報発信

梅の加工法を紹介するSNS向け動画の撮影(和歌山県みなべ町内で)
梅の加工法を紹介するSNS向け動画の撮影(和歌山県みなべ町内で)
 和歌山県のJA紀州は今年の青梅販売について、新型コロナウイルス感染症の影響で、県外などに出向いての加工講習会など販促活動ができないことから、インターネットの会員制交流サイト(SNS)などによる情報発信に力を入れる。家庭で青梅を加工して楽しんでもらいたいと、農家が出演し、産地メッセージや梅の加工法を発信するなどの動画をJAグループで作っている。


 例年している全国主要市場との青梅販売会議を、今月27日に白浜町で開く予定にしていたが中止になった。そのため、各市場とは電話連絡で情報交換する。出荷前には産地内で、生産者との地区説明会をしているが、今年はそれも開催できないため、他の方法で情報伝達することを考えるという。

 毎年、全国の市場や量販店などで開催し、好評を得ている農家女性などのメンバー「梅愛隊」やJA職員による、梅の加工講習会も開けない。代わりに、フェイスブックやYouTube(ユーチューブ)などSNSを活用した産地の情報発信をしていく。

 町内でも、梅愛隊のメンバーが出演して、青梅の加工法を紹介する内容のものなどを撮影した。外出が自粛され、自宅で食事する機会が増えていることも影響し、青果物は順調に売れているといい、青梅についても家庭で加工してもらう機会にもなるため、梅干し、ジャム、ジュースといった加工の楽しさをアピールしていきたいと考えているという。

 同JAでは、南高梅は5月下旬からの市場出荷を予定しており、岡田壮販売部長は「電話などで市場とも商談を進め、生協の注文も増えている。みなべの南高梅への期待や要望は高いのでしっかりと売っていきたい。生産者の皆さんには安心して出荷していただきたい」と話している。

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