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ドライブスルーで検体採取 新型コロナ、田辺保健所が緊急対応

「ドライブスルー方式」の検査イメージ(和歌山県田辺市朝日ケ丘で)
「ドライブスルー方式」の検査イメージ(和歌山県田辺市朝日ケ丘で)
 新型コロナウイルスの感染の有無を判断するPCR検査(遺伝子検査)で、自家用車に乗ったままで検体を採取する「ドライブスルー方式」を、和歌山県の田辺保健所が採用した。6日に管内で感染者が確認され、検査件数が急増したため、7日から14日まで緊急で対応した。採取した検体からは14日現在、陽性は出ていない。

 検査したのは19人。感染者が勤務していた田辺市内のコンビニエンスストアと産直店の従業員や来店客が中心で、症状があったり、濃厚接触したりした人を対象にした。通常は医療機関に設置した帰国者・接触者外来で採取するが、不特定多数の検査が必要になったため田辺市医師会の協力を得て臨時で対応した。

 感染が疑われる対象者が外来を受診すると院内感染のリスクが生じる。ドライブスルー方式は、検査対象者に自家用車で保健所まで来てもらい、車を降りずに、問診した後、のどや鼻の粘膜から検体を採取する。感染拡大防止や作業の効率化で利点がある。

 検査は田辺市朝日ケ丘の西牟婁振興局駐車場で、一部一般車両を規制して行った。医師と看護師がガウンやマスク、ゴーグルを着用して対応した。

 田辺保健所管内の感染者は3月30日の初確認以来、14日までに4人。いずれも治療中で、その後、管内での二次感染は確認されていない。

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