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稚アユ1トンを放流 古座川漁協、天然遡上は回復傾向

川に放たれて元気よく泳ぐ稚アユの群れ(和歌山県古座川町一雨で)
川に放たれて元気よく泳ぐ稚アユの群れ(和歌山県古座川町一雨で)
 和歌山県の古座川漁協は27日、6月1日のアユの友釣り解禁に向け、古座川町内の古座川本流や支流計12カ所に稚アユを計約1トン放流した。大屋敏治組合長(63)は「昨年は天然遡上(そじょう)が少なかったが、今年は回復している」と今季の釣果に期待している。

 放流した稚アユは、県内水面漁連が海で取って蓄養したもので、体長7センチ前後。組合の役員12人が3班に分かれて放流した。

 明神・小川地区では、井口一副組合長(71)ら3人が同町一雨にある鶴川橋下など5カ所でホースを使って計約400キロを放流した。6月1日の解禁時には、体長18センチほどに成長しているという。

 昨年は、前年秋のアユの産卵期に古座川が渇水した影響などで天然遡上が少なかったため、漁協は11月、急きょ同町月野瀬から一雨にかけての古座川の下流域4カ所にアユの産卵場を造成した。

 井口副組合長は「今年は昨年に比べて川の状態もアユも良い。昨年の天然遡上はあまりにも少なかったので、今年は増えてほっとしている」と話した。

 漁協は4月下旬~5月上旬に2回目の放流を計画しており、地元の小学生も参加する予定。

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