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中学校で部活再開 3週間ぶり元気な声戻る

マスクを着けて練習をする明洋中学校柔道部の生徒(26日、和歌山県田辺市目良で)
マスクを着けて練習をする明洋中学校柔道部の生徒(26日、和歌山県田辺市目良で)
 春休みに入った和歌山県田辺・西牟婁の中学校が、新型コロナウイルスの影響による臨時休校に合わせて停止していたクラブ活動を約3週間ぶりに再開した。換気の徹底や対外試合の禁止など生徒の感染防止に努めている。一方、県立高校はどこも新学期まで部活動を停止している。

 田辺市目良の明洋中学校は、26日から部活動を再開。久しぶりに生徒の元気な声が校内やグラウンドに響いた。

 柔道部は、学校に隣接する市立武道館で練習した。この日参加した部員は4人。館内の窓を開けて換気し、練習の合間には手洗いやうがいを徹底した。1人でできるトレーニングを入念にしてから、打ち込みや投げ込み、組み手など人と接触する練習はマスクを着用した。寝技の練習は当面取りやめるという。

 主将の藤田実さん(14)は「家では外を走ったりしていたけど、久しぶりの練習は体力が落ちていてしんどい。試合に向けて体力を取り戻すために少しずつ練習していきたい」と汗を拭った。顧問の川嶋優花教諭(27)は「3週間練習していなかったので基礎体力を戻さないと。マスクを着用しての練習は短時間にしている。生徒が飽きないようにゲーム形式の練習も取り入れたい」と話した。

 同校ソフトボール部はグラウンドで練習し、キャッチボールや投球練習、打撃練習など通常とほぼ同じメニューをこなした。主将の田ノ岡美南さん(14)は「家でキャッチボールやバドミントンなどをやっていた。久しぶりに練習できてうれしい。グラウンドは開放感があっていい」と喜んだ。

■学童野球なども再開

 田辺・西牟婁では、学童野球など小学生の各種スポーツも再開している。

 県軟式野球連盟は、県内の学童野球チームに25日から活動を再開してもよいという通知を出した。

 これを受け、田辺・西牟婁学童野球協議会に加盟するチームは25日から練習を再開した。4月4日からは延期になっていた全国大会の支部予選を兼ねた「中田食品旗争奪大会」を開く。18チームがトーナメントで競い、開会式は中止する。

■高校は新学期まで停止

 県立高校は春休み期間中も部活動を停止している。県教育委員会健康体育課によると、19日の政府の専門家会議の見解を踏まえて判断したという。学校施設は開放しており、高校生は自主トレーニングに励んでいる。

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