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希望胸に巣立つ 中学校で規模縮小し卒業式

式の最後に全員で合唱する卒業生(6日、和歌山県田辺市神子浜1丁目で)
式の最後に全員で合唱する卒業生(6日、和歌山県田辺市神子浜1丁目で)
 和歌山県紀南地方のほとんどの中学校で6日、卒業式が開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、式の規模を縮小して開く学校が相次いだ。

 田辺市神子浜1丁目、東陽中学校(木下和臣校長)の卒業式には卒業生と保護者、教員のほか、在校生は生徒会役員3人、来賓は真砂充敏市長と佐武正章教育長のみが出席。来賓の祝辞などを省略して実施された。

 担任教諭から名前を呼ばれた卒業生は元気な声で返事をし、壇上で木下校長から一人ずつ卒業証書を受け取った。

 木下校長は「たくさんの元気と感動をありがとう。4月からそれぞれの場所で新しいスタートとなるが、いろんな人と出会い、挑戦していってください」とエールを送った。

 在校生代表で2年生の山本煌大君が「部活動や体育大会などを通し、皆で力を合わせれば素晴らしいことができると私たちに示してくださった。東陽中の伝統を受け継ぎ、後輩たちの見本になれるよう頑張る」と送辞を述べた。

 答辞では、卒業生の湯川和美さんが「一つ一つの行事を悔いのないように全力で取り組み、さらに仲間の絆が深まった。4月から新たな出会いや体験がある。例え困難に立ち向かっても、東陽中学校で得たものを糧に胸を張って歩み続けたい」と感謝と決意の言葉を伝えた。

 最後に卒業生全員で合唱し、保護者らに見送られて退場した。

 田辺・西牟婁の県立を除く中学校の卒業生は20校約860人。白浜町は式を中止し、高校入試の受験票の受け渡しとともに卒業証書を授与した。

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