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がん細胞を移植したマウスでは「活動-休止リズム」が昼夜逆転することを発見
東京慈恵会医科大学 医学部 野中 美希 特任講師、産業医科大学 産業生態科学研究所 後藤 元秀 助教、産業医科大学 医学部 丸山 崇 教授らの研究グループは、がん細胞を移植したマウスでは、本来夜行性である活動性が完全に逆転することを発見しました。
がん患者ではがんの進行に伴い睡眠障害を生じることが知られていますが、なぜがん患者が睡眠障害を生じるかを病態生理学的に検討した知見はほとんどありません。その理由として、概日リズム障害の病態生理を解明し治療薬を開発するための動物モデルが少ないことが挙げられます。
研究者のグループは、ヒト胃がん細胞株85As2をマウスの皮下に移植したところ、腫瘍の増大に伴って「活動-休止リズム」の位相が前進し、最終的にはこの「活動-休止リズム」が昼夜逆転することを初めて見出しました。このことは、がん細胞が生体の概日リズム調節機構に影響を及ぼす可能性を示唆するものです。85As2移植マウスは、概日リズム障害の病態生理、ならびに概日リズムの調節機構を解明するモデルとして大変有用であると考えられます。今後も、この85As2移植マウスを用いた研究を進めていき、がん患者に出現する睡眠障害を改善する治療法の開発等に寄与したいと考えています。
本研究の結果は、2025年2月11日(米国東部標準時)に国際学術雑誌Journal of Physiological Sciences電子版で公開されました。
本件に関するお問合わせ先
学校法人慈恵大学 広報課
メール:koho@jikei.ac.jp
電話:03-5400-1280
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慈恵大学 プレスリリース一覧
https://www.jikei.ac.jp/press/
プレスリリース詳細へ https://digitalpr.jp/r/107653
がん患者ではがんの進行に伴い睡眠障害を生じることが知られていますが、なぜがん患者が睡眠障害を生じるかを病態生理学的に検討した知見はほとんどありません。その理由として、概日リズム障害の病態生理を解明し治療薬を開発するための動物モデルが少ないことが挙げられます。
研究者のグループは、ヒト胃がん細胞株85As2をマウスの皮下に移植したところ、腫瘍の増大に伴って「活動-休止リズム」の位相が前進し、最終的にはこの「活動-休止リズム」が昼夜逆転することを初めて見出しました。このことは、がん細胞が生体の概日リズム調節機構に影響を及ぼす可能性を示唆するものです。85As2移植マウスは、概日リズム障害の病態生理、ならびに概日リズムの調節機構を解明するモデルとして大変有用であると考えられます。今後も、この85As2移植マウスを用いた研究を進めていき、がん患者に出現する睡眠障害を改善する治療法の開発等に寄与したいと考えています。
本研究の結果は、2025年2月11日(米国東部標準時)に国際学術雑誌Journal of Physiological Sciences電子版で公開されました。
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