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カワヅザクラほぼ満開 古座川の鶴川公園、物産も販売

カワヅザクラの下で物産販売の準備を進める河口洋区長ら(18日、和歌山県古座川町鶴川で)
カワヅザクラの下で物産販売の準備を進める河口洋区長ら(18日、和歌山県古座川町鶴川で)
 和歌山県古座川町鶴川にある鶴川公園で、早咲きのカワヅザクラ(河津桜)16本がほぼ満開になり、通り掛かった地域住民らが花見を楽しんでいる。今年は初めて鶴川区の河口洋区長(62)ら有志が19日から、公園内で飲み物やミカンなどの物産販売をしている。

 トイレと駐車場がある同公園は、2009年に町が国道371号沿いに整備した。10年3月に植栽されたカワヅザクラは、毎年この時季に鮮やかなピンク色の花を咲かせており、多くの人が集まる桜の名所になっている。

 桜の開花に合わせて、公園をさらににぎわうようにしてほしいという区民からの要望を受け、河口区長は「どうなるか分からないけど、一度やってみよう」と今年初めて物産販売を始めることにした。コーヒー、紅茶、ケーキの他、デコポン、ハッサクなどの各種ミカンも販売する予定。時間は午前10時~午後3時。20日と雨の日は休み。期間は花が散り始めるまでの1週間程度を予定している。

 河口区長によると、今年のカワヅザクラの開花は例年より10日ほど早いという。「多くの人に来てもらい、ベンチなどに座って気軽に歓談してもらえれば」と来場を呼び掛けている。

 串本町との境に位置する鶴川区では現在、25世帯が暮らしている。生まれも育ちも鶴川区の河口区長は「町内の他の地区も同じだが、少子高齢化が急激に進んでいる。今のままでは将来、消滅してしまう。人口の減少を少しでも緩やかにするために空き家を利用するなど、いかにして新しい人に住んでもらえるかを考えていかねばならない」と話している。

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