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トイレトラック導入 災害時に備え、和歌山県上富田

上富田町が導入したトイレトラック(和歌山県上富田町朝来で)
上富田町が導入したトイレトラック(和歌山県上富田町朝来で)
 和歌山県上富田町は、災害時に備え、トイレ5室がある「トイレトラック」(3トン)を導入した。県内の自治体ではみなべ町に次いで2番目の導入になるという。

 購入費は約2650万円。簡易水洗で、洋式の個室トイレ4室と、オストメイト対応で電動車いすのリフトやおむつ交換台を備えた多機能トイレ1室がある。車体には、潜水橋(畑山橋)や世界遺産の「稲葉根王子跡」「八上王子跡」の写真をあしらっている。

 一般社団法人「助けあいジャパン」(静岡県御殿場市)から購入した。町は法人と協定を結び、同法人が構築する「災害派遣トイレネットワーク」の中で、災害時は加入する自治体と、相互にトイレトラックを派遣して支援し合う予定。

 同法人によると、実際の災害現場でのトイレトラック運用では、水の確保やくみ取りも重要で、支援の仕組みの強化にも取り組んでいるという。

 町防災担当職員は「大規模災害時には避難所で使うほか、町の防災訓練やイベントなどで皆さんに見ていただき、災害時のトイレ問題について考え、対策に関心を持ってもらうことにつながればと思う」と語った。

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