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ウスイエンドウ最盛期 収穫1200トン見込む、JA紀州

最盛期を迎えた紀州うすいの状態を確認する生産者(和歌山県印南町印南で)
最盛期を迎えた紀州うすいの状態を確認する生産者(和歌山県印南町印南で)
 和歌山県のJA紀州(芝光洋組合長)管内では、ハウス栽培による県特産ブランドのウスイエンドウ「紀州うすい」の収穫が最盛期を迎えている。今年は寒波により生育が遅れているが、品質は良好。主に関西方面に出荷する。

 紀州うすいは粒が大きく、房に入っている量も多いのが特徴。ほくほくとした食感で甘みがあるため、豆ご飯や卵とじといった料理に使われる。県の特産ブランド「紀州うすい」として、2006年に地域団体商標を取得している。

 JA紀州管内ではみなべ町と印南町を中心に620軒の農家が栽培しており、畑の総面積は約70ヘクタール。紀南では白浜町やすさみ町でも紀州うすいの栽培が盛ん。

 昨夏は猛暑が続いたため、生産者は種をまく時期をずらすなどして対応した。JA紀州管内では平年並みの1200トンの収穫を見込んでいる。

 同町印南の農園「こだわり野菜 SHIMIZU FARM」(清水章広さん経営)では、10アールのハウスで紀州うすいを生産している。かん水にこだわっており、カルシウムなどミネラルを含んだ肥料を適切な時期に与えて品質を高めている。

 同農園では1月上旬から収穫しており、3月中旬が最盛期。収穫は4月上旬まで続く予定で、約2トンの収穫を見込んでいる。清水さんは「甘みがあっておいしいので、たくさんの人に食べてもらいたい」と話している。

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