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「串本がちゃ」完成 地元高校生が考案、和歌山

「串本がちゃ」の制作に携わった串本古座高校の生徒(和歌山県串本町串本で)
「串本がちゃ」の制作に携わった串本古座高校の生徒(和歌山県串本町串本で)
 和歌山県串本町の魅力を多くの人に知ってもらおうと地元串本古座高校の2年生有志6人が考案したご当地カプセルトイ「串本がちゃ」が完成した。橋杭岩、潮岬灯台、ロケットなど町内の見どころの絵柄が入った木製のマグネットとフィギュアで、町内3カ所の観光施設で販売している。1個税込み500円。

 「次世代へつなぐ、未来に向けたまちづくり」を理念に掲げ、生徒が地元企業や自治体と連携し、作った。地域資源の魅力を学びながら、カプセルトイの商品企画から制作、販売までを体験するとともに経済や販売の基礎知識も習得するのが狙い。

 カプセルトイは計33種類。町のマスコットキャラクター「まぐトル」をあしらったレアグッズには樹齢300年超のスギ端材を使用している。このほかの32種類はヒノキ端材製にしている。

 カプセルトイマシンは、道の駅くしもと橋杭岩、潮岬観光タワー、串本海中公園に設置。計4千個販売し、収益の一部は、生徒が今後企画するまちづくりイベントなどで活用する。

 「串本がちゃ」のお披露目会が8日、串本古座高校であった。生徒は、昨年9月から14回の授業を受けて完成させた「串本がちゃ」の内容などを説明。材料提供、広報活動など、さまざまな形で協力してくれた関係者に感謝した。

 授業で講師を務めた南紀串本観光協会の宇井晋介事務局長は「串本がちゃを多くの人に手に取ってもらうことで、再び串本を訪れるきっかけになってくれることを大いに期待している」と話した。

 制作に携わった生徒は、鈴木寛汰さん、仲立人さん、大岡和樹さん、桝川文音さん、山本瑠南さん、多賀井晴希さんの6人。

 大岡さんは「串本には串本にしかない価値がある。串本がちゃを一人でも多く人に知ってもらい、串本を周遊してもらうきっかけになればうれしい」と語った。

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