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上海で「梅」アピール 世界遺産とSDGs、和歌山県みなべ

梅酒を試飲するイベント参加者(中国・上海の在上海日本国総領事館で)
梅酒を試飲するイベント参加者(中国・上海の在上海日本国総領事館で)
 和歌山県みなべ町と在上海日本国総領事館は20日、中国の上海で、梅製品の魅力や梅の健康機能、世界農業遺産について紹介する「梅プロモーションイベント」を開いた。上海市民117人が参加し、梅の知識を深めたり、梅酒や梅加工品を味わったりした。

 イベント名は「世界農業遺産&SDGs未来都市 日本一の梅の里 和歌山県みなべ町in上海」。

 町は、昨年5月に国の「SDGs未来都市」と「自治体SDGsモデル事業」に選ばれた。今回は、モデル事業のうち、持続可能なまちづくりに向けて住民が主体的に学ぶ「梅ラーニングコモンズ」の一環で、中国人を対象にした「梅で健康(4)」グループの取り組み。

 在上海日本国総領事館の諸橋一樹領事らのあいさつの後、教育テック大学院大学教授で、町の地域力創造アドバイザーの大和田順子さんが「日本の世界農業遺産とSDGs未来都市」について説明した。

 町うめ課職員の木田勝紀さんは、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」やみなべ町について話した。町内の梅加工業「梅樹園」の生田富哉社長と、梅の生産と加工を手がける「有本農園」園主の有本陽平さんは、梅の栽培や梅酒づくりを紹介した。

 梅の効能を医学的に研究し「梅博士」で知られる大阪河﨑リハビリテーション大学の宇都宮洋才教授=元県立医科大学准教授=は、梅には新型コロナウイルスを抑制する成分が含まれていることなど、梅や梅酒の機能性について話した。

 このほか、中国で世界農業遺産に認定されている3地域の紹介などもあった。

 最後に、参加者全員で梅酒や梅シロップの試飲をしながら、梅を使ったお菓子の試食をしたり、意見交換をしたりした。

 参加者は梅酒の種類の多さに驚いたり、味の違いを楽しんだりしていた。

 みなべ町の関係者は翌21日には、世界農業遺産認定地域である浙江省湖州市を視察した。

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