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母樹見学、梅料理に舌鼓 ウェルビーイング月間、和歌山県みなべで「梅林ツアー」

みなべ町梅料理研究会のメンバーが手作りした梅づくしの料理を器に盛る参加者(12日、和歌山県みなべ町晩稲で)
みなべ町梅料理研究会のメンバーが手作りした梅づくしの料理を器に盛る参加者(12日、和歌山県みなべ町晩稲で)
 梅のブランド「南高梅」が生まれた和歌山県みなべ町晩稲の農園「紀州高田果園」で12日、梅林を見学し、梅料理を味わう体験企画があった。東京や大阪などから4人が参加し、つぼみが膨らみ、ちらほらと咲き始めた梅に見入ったり、梅づくしの手料理に舌鼓を打ったりした。

 県と一般社団法人「日本ウェルビーイング推進協議会」(島田由香代表理事)が今月、紀南各地で開いている「和歌山ウェルビーイングマンス2025」の一環。ウェルビーイングは「心身ともに健康で社会的に良い状態」という意味。和歌山の魅力を発信し、関係人口を創出することなどを目的に、期間中さまざまなセミナーやイベントを開いている。

 この日、参加者は農園内にある、南高梅の母樹を見学。高田果園の高田智史社長から南高梅の由来や、樹齢130年近い母樹が今でも実をつけることなどを聞いた。

 その後、農園内にある施設で、町梅料理研究会(山西啓子会長)が手作りした梅酢唐揚げや梅マヨネーズであえたサラダ、梅干しを入れて炊いたご飯に刻んだカリカリ梅を入れた梅いなりずし、鶏肉団子の梅あんかけ、梅びしおを使った梅きんぴら、茶がゆなど、梅をふんだんに使った料理や郷土料理を味わった。

 南部梅林や、アカウミガメの産卵地で知られる海辺の熊野古道「千里の浜」なども訪れた。

 堺市から参加した大学教員の日高乃里子さん(66)は「和歌山は『近くて遠い』という感覚があった。白浜には何度も来たことがあるが、みなべ町がこんなに魅力的な所だと初めて知った。この魅力を周りの人に伝えたいし、また梅の花が満開の時に訪れたい」。

 川崎市の自営業、久永美砂さん(61)は「地方というと高齢化や過疎化のイメージがあったが、梅に関わる皆さんが元気で、地域の梅産業をみんなで盛り上げようとしているのを感じた。観光で訪れたら出会えない人たちとこうして会うことができて良かった。梅きんぴらがすごくおいしく、レシピを教えてもらいたい」と話した。

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