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甘い 特産のキンカン 実は小ぶり、和歌山県串本町樫野で収穫

キンカンを収穫する樫田公廣さん(和歌山県串本町樫野で)
キンカンを収穫する樫田公廣さん(和歌山県串本町樫野で)
 和歌山県串本町樫野で特産のキンカンの収穫が始まっている。温暖な土地で育ち、糖度の高さが特徴。昨年の猛暑や水不足が影響し、実は小ぶりの傾向で、色づきも遅れているという。

 「町の木」に指定されているキンカンは、樫野地区で100年以上栽培されている。最盛期約100戸あったキンカン農家は、2015年に15戸、現在は4戸(約40アール)にまで減っており、高齢化や後継者不足が課題になっている。

 同町サンゴ台の樫田公広さん(62)は2年前、退職後に樫野にある父の畑を引き継ぎ、5代目のキンカン農家となった。畑では鳥の被害を防ぐためネットを張るなど工夫しながら栽培に取り組んでいる。今年の実は小さいが、甘味は強いという。まだまだ色づいていない実も多く、本格的な収穫は2月下旬からの予定。

 樫田さんは「これから新しい苗も植えて収穫量も増やしていきたい。キンカンがなくなるのは寂しいので、できるだけ続けたい」と話した。

 JA紀南串本支所(串本)によると、収穫は3月にかけて続く予定で、市場に出荷するほか、地元スーパーなどにも並ぶという。

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