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マスクほぼ売り切れ、入荷時期も未定 新型肺炎でドラッグストア

ほとんどの商品が売り切れとなっている、ドラッグストアのマスクコーナー(1月31日、田辺市下万呂で)
ほとんどの商品が売り切れとなっている、ドラッグストアのマスクコーナー(1月31日、田辺市下万呂で)
 紀南各地のドラッグストアで、マスクがほぼ売り切れとなっている。中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染が国内でも確認され始めた影響とみられ、今週に入ってから買い求める人が急増した。この時季はインフルエンザや花粉症のシーズンでもあり、店側は「メーカーも欠品の状態で、売り場も困惑している」と話している。


 武漢市を中心に感染が広がる新型コロナウイルスは、国内では1月28日に奈良県在住の男性バス運転手、29日に大阪市在住の女性ガイドへの感染が相次いで確認されたほか、30日には京都府や三重県でも感染者が出た。

 田辺市下万呂のドラッグストアでは、27日以降にマスクのまとめ買いをする人が目立ち始めたといい、29日や30日にかけて購入する人が一気に増えた。大阪などから買い求めに来た人もいたという。

 31日現在、保湿タイプのマスクなど一部を除いて売り切れの状態。メーカーでも欠品となり、入荷の時期も未定という。

 アルコール消毒剤も欠品している状態といい、売り場の担当者は「ここまで在庫がなくなるのは、SARS(重症急性呼吸器症候群)の流行以来。花粉症のシーズンとも重なるので、せっかく買いに来た人に申し訳ない」と気をもんでいる。

 また、上富田町生馬のドラッグストアでも、売り場に商品がほとんどない状態。3日ほど前からマスクが一気に売れ始めたといい、入荷も未定の状態。

 白浜町堅田のドラッグストアも同様に、マスクがほぼ完売している。在庫についての問い合わせも多いという。

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