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建築家の夫設計の新居、箱のような建物があるだけ→実は「リビングどーん!庭ばーん!」【住人十色】

12月21日放送『住人十色』より=天井高4.2メートル、柱もない開放感いっぱいの明るいリビング(C)MBS
12月21日放送『住人十色』より=天井高4.2メートル、柱もない開放感いっぱいの明るいリビング(C)MBS
 俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務める、MBSテレビ『住人十色 ~家の数だけある、家族のカタチ~』(毎週土曜 後5:00 ※関西ローカル)の21日放送回では、「リビングどーん!庭ばーん!」という希望を叶えた家を紹介する。

【番組カット】箱に囲まれた広々とした庭

 舞台は愛知県日進市。住人(アルジ)は、幼い子どもがいる3人家族。今年、建築家の夫が設計して新居を建てた。正面からは箱のような建物があるだけに見えるが、実は、箱が5つ集まったような形になっていて、正面の箱の向こう側に玄関がある1つ目の箱が現れる。中に入ると、天井高4.2メートルの、柱もない開放感いっぱいの明るいリビングが広がる。外には大きな庭も。1つ目の箱が目隠しの役割を果たし、道路からは中が見えないようになっている。家を上から見てみると、道路に面した箱が1つと、リビングの四隅に4つの箱が配置されているという形。大きさと高さが違う箱が5つあることで、周囲からの視線を遮るだけでなく、箱の隙間の全方位に窓を設けることができた。

 結婚後、賃貸マンションで暮らしていたアルジ一家。しかし、コロナ禍で生活が一変。妻はワンオペ育児で閉じこもった生活になった。環境を変えるために家を建てることに。そんな中で、妻が出した希望は「リビングがどーん!庭がばーん!」。それを実現するため、必要最小限の部屋をコンパクトな箱にして、敷地のできるだけ外側に置くことに。そして、箱に屋根をかけて、その下を全部リビングにした。こうして箱で周囲の視線を遮りながら、開放感のあるリビングと庭のある家を作り上げた。

 リビングの隣にはすっきりとしたキッチン。天井が低いのは、キッチンの上の窓をできるだけ大きく取るためで、その分、キッチンの換気扇はレンジフードのない簡易的なタイプで済んだという。レンジフードも柱もないので、キッチンに立っていても開放感が感じられる。キッチン横にある2つ目の箱の中は、ランドリールーム。洗濯機がある室内干しスペースと、家族全員分のクローゼットの2つに分けられている。

 4つ目の箱の上部には、妻のワークスペースも。以前の賃貸マンションでは、子どもが寝ている横で気を使いながら仕事をしていたが、今では気兼ねなく仕事が可能になり、生活の質が格段に上がったという。庭の目隠しをしてくれている5つ目の箱は夫の設計事務所。そんな箱のおかげで、プライバシーが守られた庭では、プールやバーベキューだけでなく、子どもが絵を描いたりとのびのびと遊んでいる。

 妻はこの家で暮らすようになって、子育てに対するスタンスが変わったと言う。「以前は2人きりの空間で煮詰まってしまい、こちらが自己犠牲するみたいなところがあった。でも今は小さな箱があることで、自分のことも子どものことも大事にしていきたい。“子どものために”と思ってたことが、後になって“子どものせいで”って思いたくないし、自分のことも大切にしたいなっていうことがこの家で叶えられたかなと思います」と話している。

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提供:oricon news
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